キックボクシング普及について佐藤さんのお考えが知りたいです。 私はキックが大大大好きですが、今の団体乱立などを見て元選手や関係者の発想や考え方では、これ以上普及しないような気がします。 キックで王者だった人や実績を残したりした人達がジムオーナーになり、団体のトップになるケースが多いと思いますが、選手として上にいくような人は、良くも悪くもとてつもなく芯が強く、職人肌、真面目で頑固、自己顕示欲が人一倍強いと思うのです。そのような人達が集まったら、そりゃ分裂するだろうな~と思うのです。あとマイナー競技特有の視野の狭さもかなりある気がします(あくまで推測です)。全く業界外部の、資金とビジネスセンスを備えた人達だったらこの格闘技をどうやって盛り上げるだろうか? とか考えたりします。また、キック界の発展は、男性だけではなく女性や子供などの競技人口が増えることが必須だと思うので、佐藤さんがやられているフィットネスジムはとても良いと思うのですが、いまだにキックに限らず格闘技関係のジムの中には、チンピラ臭漂うところや、ハングレがやっているようなところも見かけます。ジムにはタトゥーや刺青、如何にもヤンチャそうな人達がちらほら。実際お話するととても良い人達なのですが、やはり、女性はそのようなジムにはいきませんし、私も自分の彼女や女友達に、純粋にキックボクシングジムをおすすめできません。子供を通わせようとも思いません。格闘技にはどうしてもDQN臭がついてまわるのです。その危ない雰囲気も格闘技の魅力なのには間違いありませんが、このDQN臭がある限り、マイナースポーツからの脱却は無理なのではないでしょうか? 格闘技の選手を心から尊敬しています。他のメジャースポーツのような夢のある競技になってほしいです。選手が普段はアルバイトや派遣社員でペコペコしたり、チケット手売りに奔走する現状を何とかしたいのです。長文失礼しました。
団体の乱立に関しては、まさにあなたの言う通りだと思います。今の状態では、交流戦が実現してもくっついたり離れたりを繰り返して継続的な交流、合併は望みにくい状況です。ですので、私の真の理想とは違うのですが、K-1のときのように、他団体を駆逐するくらいの1強が抜け出ることが業界発展の一番の近道なのかな、と考えています。また、ジムに関してですが、大半は健全だと思います。ジムの会員になろうと考える方が、ホームページなどをしっかり見て、安さだけでなく本質を見抜けるように選択眼を磨いてもらうしかありません。自分はそういったDQNと言われている人たちとも知り合いだったりしますが、あなたの言うように話せばとても良い人たちが多い印象です。私の実感としては、高校時代の野球部の連中の方がよっぽどDQNです。あの人たち、人より野球が上手いだけで、なんであんなに偉そうなんでしょうね。K-1全盛のとき、K-1ファイターはあんなに偉そうだったのでしょうか。名古屋のK-1ファイターに関して言えば、みんな謙虚でしたよ。といっても、TVの前で試合をしていたのは、私と大和哲也と野杁正明しかいませんけど。