職場の先輩と後輩と三人で話していたときのことです。先輩、後輩の二人はパチンコが好きなので、その話になりました。僕はパチンコには一切興味がなく、知識もないので、二人の話をただただ聞いていました。この話で重要なのは、先輩は妻子持ちで、後輩は独り身だということです。後輩はいつものように『何万負けた』だの『何万勝った』だの武勇伝かのように話します。かたや先輩は妻子持ちなので、そんな大金をつぎ込むことはせず、パチンコそのものを楽しんでいる、そのうえでプラスになったら儲けものといった感じでパチンコをやっている、といった感じです。すると後輩が先輩にたいして『パチンコは大金つぎ込んでなんぼでしょ。そんなやり方で何が楽しいの?』と全否定するかのような発言をしました。もちろん、先輩が妻子持ちなのは後輩も知っています。楽しみ方は人それぞれだし、家庭があるんだから、好き勝手に大金を使うことができないことは容易に考えられるのに、後輩のこの発言には端から聞いていた僕がイラッとしてしまいました。先輩も口にはしませんでしたが、あからさまにイラッときていたようでした。後輩のこの発言、佐藤さんはどう思います???

イラっときたこと、至極ごもっともです。その後輩にとって、パチンコは人生を語る上でなくてはならないものなのでしょう。だから、そこで勝負のできない人間を全否定するような発言をしたのではないでしょうか。その後輩とあなた達とでは、パチンコに対する姿勢が違うのです。これはもう、いかんともしがたい問題です。彼はそれに熱中するあまり、適当に遊びでやりたい人間の気持ちなど何も見えていないのです。プロ選手とフィットネス志望でキックボクシングをやる人の感覚にも似ているような気がします。そもそも姿勢が違うんです。人それぞれでいいじゃないか、と私は思うんですけどね。