スープの冷めない距離…家と家とが非常に近いことのたとえ。
【小説】 「まさかあそこの旦那さんと、ここの奥さんが不倫していたなんてねえ」 「スープの冷めない距離だったのに、灯台下暗しだわねえ」
隋徳寺…あとのことなどかまわずに、逃げて姿をくらますこと。
▼ずいと跡をくらますことを寺号めかして言った語。
酸いも甘いも噛み分ける…人生経験を積み、人情や世情に通じている。
【小説】 酸いも甘いも噛み分けたように見えるあの人の眼は、いつも憂いに満ちていた。 その悲しげな横顔に、アタイは心底惚れてしまったの。 「だいて……」
長引く
予想または予定した以上に時間が長くかかる。
はかどらず、のびのびになる。
延引(えんいん)する。
捨てる神あれば拾う神あり…一方で見捨てられても、他方で救いの手が差しのべられることがあるということ。
【小説】 「川崎あやが引退で、桃月なしこがゼロイチのエースに君臨するのかな」 「俺的には、捨てる神あれば拾う神ありだな」 「美女は心のオアシスだ」
スターダム…人気スターとしての地位。花形の座。
【小説】 俺は戦いに勝利し、一気にスターダムへのし上がった。 周りからの期待、羨望の眼差しが心地よい。 だが、それと同時に、この地位を失うことへの恐怖が何倍にもなって俺に襲いかかる。 そんなとき、あの女と出会ったんだ。
ずたずた…細かく切れ切れになるさま。ずだずだ。
【小説】 「あなたはねちゃねちゃしているから嫌い! アタイは涼やかな男が好きなの!」 と、こっぴどくフラれた俺の心はずたずただった。
涼やか…すっきりしていてさわやかなさま。
【小説】 アタイが脳裏に浮かぶのは、涼やかな横顔のあの人だった。 ねちゃねちゃしている男はダメね。 男は涼やかでないと。
ずらかる…逃げ出す。姿をくらます。
▼もと盗人などの隠語。
背に腹は替えられぬ…さし迫った大事のためには、他を犠牲にすることもやむを得ない。
【小説】 「今日の夜空いてますか?」 と、川村ゆきえから誘いが来たかと思ったら、 「今日の夜空いてますか?」 と、久松郁実から誘いが来た。 背に腹はかえられぬ! …いや、三人で会おう!