試合後のインタビューで、実は怪我をしてた、みたいなことを言って、万全の状態なら勝てた! とか言う選手が目につきますが、ハッキリ言って嫌いです。試合は数ヵ月前くらいから決まっていて、減量だったり、コンディションを整える期間があるにも関わらず、怪我をするというのは、その時点で負けてるようなものです。100回やって99回勝てる相手でも負けの1回が本番にきたら、それが実力だと思います。その辺、同じ選手として佐藤さんはどう思いますか? 佐藤さんのインタビューは言い訳もせず、清々しくて好きです。

言い訳をしたい気持ちは凄くわかるんです。「あれだけ練習をやったのに……」「怪我さえなければ……」はい、気持ちは凄くわかります。でも、ここで言い訳をしてしまえば、その選手の価値を落としてしまうと私も思います。負けたときは口を真一文字に結んで、じっと我慢するのが私の理想とするプロの姿勢です。ただ、ストレスを溜め込むのもよくないと思いますので、言い訳は自分の身内、心から信用している友人に言うのが吉かと思います。ちなみにですが、私は表では極力言い訳を言わないように心がけていますが、裏では友人たちに愚痴を聞いてもらって、その胸でしくしくと泣いています。