ある数学者が、「朝起きた時に、きょうも一日数学をやるぞと思ってるようでは、とてもものにならない。 数学を考えながら、いつのまにか眠り、朝、目が覚めたときは既に数学の世界に入っていなければならない。 どの位、数学に浸っているかが、勝負の分かれ目だ。数学は自分の命を削ってやるようなものなのだ」と言った様に佐藤選手もキックボクシングのことを思ってますか?

日にもよりますね。その数学者だって、永遠にそのように思っていたわけではないと思います。調子のいいときは、確かにその数学者の言うような状態をキープできますが、スランプのときは正直そのような理想的な状態ではいられません。無為自然に勝手に突き進めるときと、自分の死力を尽くして体を前に進めなければならないときと、二つあると思います。そして得てして、前者のような境地は、後者のような思いの積み重ねの先にある、ということです。少なくとも私はそうです。