スポーツ漫画を読んでいると、現実的に有り得ないシーンが多々あります。魔球だの、必殺シュートだの…? 勿論、漫画の世界なので過剰な描写があるのは当然だと理解はできるんですが、こんなの絶対に有り得ない! と冷めて見てしまう自分がいます。まわりからも『漫画なんだから』と言われてしまいます。スポーツ漫画にリアリティーを求めるこんな僕はひねくれものですか? ちなみに佐藤さんは好きなスポーツ漫画はありますか? 僕はH2とROOKIESが好きです。H2の国見比呂と雨宮ひかりの関係性に憧れを抱きます。

漫画はあくまでフィクションです。あまりリアリティを求めすぎると、一般ウケしないと思います。おそらく対象としているのは、あなたのような現実的な人ではなく、夢見る人たちです。ちなみに、私もどちらかというと、あなた寄りです。だから、今の私は格闘技漫画をほとんど読みません。ただし「有り得ないシーン」、「過激な描写」の数々によって、夢見る人たちを魅了し、格闘技に興味を持ってくる人が一人でもいるなら、私は大いにアリだと思っています。人ってつまらない現実に疲れ、どこかで夢を見るためにお金を出すんじゃないでしょうか。 私の好きなスポーツ漫画ですか。昔小森会長から借りた『空手バカ一代』です。いちいちツッコミを入れながら読んでいました。だって、主人公のマス大山が電信柱に正拳突きを入れたら、電線に止まっていたスズメが気絶して落ちてくるんですよ。凄いですよね。そこらへんのツッコミどころ満載なところを、あえて楽しむような心持ちになるといいかもしれません。