仕事の休みの日だけボクシングジムに通い、フィットネス感覚でボクシングをやっていました。ですが、プロの選手の練習を目の当たりにしたり、試合の応援に行ったりしているうちに、自分もああなりたい、あのリングに立ちたいという気持ちがどんどん強くなり、プロテストを受けることを目標に定めました。ボクシングで飯を食っていく! と思っているわけではなく、一度でいいからあのリングで戦ってみたいのです。そもそもボクシング一本で食っていくなんて一握りどころか、ひとつまみ以下の人しかなれないのはわかっているので。ただ、今の仕事をしながらだと練習時間があまりにとれないので、仕事も辞めました。独り身だし、一応、すぐの垂れ死ぬことはないぐらいの蓄えはあるので。周りからは賛否両論ありますが、今はとにかくボクシングに時間をつぎ込みたい。あとのことは、それから考えるって感じです。佐藤さんはこんな僕をどう思いますか? どんな言葉をかけてくれますか?

自分の人生ですから、自分の思うように生きたらいいと思います。ただ、私はあなたのように一大決心をして仕事さえ辞めてリングを目指す人のために、引退後も路頭に迷うことなく定職につけるような業界作りをしていきたいと考えています。そのためには三つの案、方法があります。①格闘技の技術を活かせるトレーナー、インストラクター業の働き口の拡大(福利厚生のしっかりとした正社員として) ②独立起業のためのセミナー ③格闘家が野蛮人に見られないための人間的な成長を促す勉強会、というのを軸に業界発展に努めたいです。