最近ツィッターなどのSNSでバイト先での自分の悪事を自慢したり、自分の裸を露出させたりしている若者がいるようです。佐藤さんはこうした事象はどう思われますか?

私も若いときには、数々の悪ふざけをしてきました。当時はネットが普及していなかったため、それを全世界に広められなかったという違いだけで……。だから一概に批判することはできません。私はそこまでの善人ではありません。「バカだなー」と他人から言われることで、自分の優越感を満たす人種が世の中にはいるんです。私もその一人です。彼らもこんな大事になってしまい、きっと後悔しているのではないでしょうか。2度同じことをやったら救いようのない心底のバカですが、1回目は「バカだなー」で済ませてあげたいです。もちろん、そのバイト先の経営者の立場からすると、彼らにはそれなりの責任を負ってもらわなければなりませんが……。それよりもツイッターなどでよく見かける、何の関係もない人がこめかみに青筋立てて「絶対に許さない! 絶対に許さない!」と騒ぎたてる“正義”の方が私にとっては狂気じみていてむしろ怖いです。ネットの世界はとにかくネガティブなことに敏感に反応しますよね。それに付随して、炎上マーケティングなんていうビジネス手法が開発されているのだから、世の中のある種の“進化”のスピードは凄いと感じています。